ゆきしめ成長記

育児・家づくり・いろいろなことを漫画や文章や写真で綴るブログです。

私の青春イノサン

中2の冬、出会う。

中2の冬、私はあるきっかけ(忘れました)で衝撃的な作品と出会うのであります。

ベルサイユのばら (1) (マーガレットコミックス (106))

そう、ベルサイユのばら…!!

この作品をきっかけに、私の好きな歴史上の人物はマリー・アントワネットとなったのです。

学生時代の仲の良い友人には

「お願いだから読んでほしい。本当におもしろいから」

と懇願し、布教活動を続けました。

思春期ならではの強引さです。

結果、私の周りには教科書に載っている太陽王を


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オンディーヌ


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と言ってバカにする人はいなくなりました。



(ワンナイ面白かったですよね。バブル侍落ち武者とか、ゴリケルジャクソンとか)



高1の春、生誕250周年

高校生になりたてのころ、これまた衝撃的な催しが開かれたのであります。

マリーアントワネットとマリアテレジア展

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高校の定期券内の横浜で開かれていたので放課後足繁く通いました。


母(マリアテレジア)子(マリーアントワネット)の手紙でのマリーアントワネットのとてもきれいとは言えない筆跡や

母子の遺髪など息づかいの感じられる展示品ばかりでした。

中でも、革命派によって取られたと言われるマリーアントワネットの手の蝋型は、とてもふっくらとして柔らかそうで家事や力仕事を知らない絵画の女神のような手でありました。

あんなにも多くのレプリカでない展示品が(レプリカも貴重でありますが)日本に集まる事はもうないかも知れません。


40年後の生誕300年にも期待です。


また、同じ頃にソフィア・コッポラ監督のマリーアントワネットも公開されました。

私が勝手に和風タイトルをつけるとしたら

マリーアントワネットの青春

にします。

マリー・アントワネット (初回生産限定版) [DVD]

キルスティン・ダンスト演じるマリーアントワネットは英語を喋っていて、お痩せさんでしたがとってもオシャレな映画です。

スイーツや服飾品の美しさに乙女心をくすぐられました。

DVDにはベルサイユ宮殿ツアーという特典映像もあり、ありがたかったです。


社会人生活2年目、女神光臨

社会人生活2年目、とあるきっかけで(忘れました)これまた衝撃的な事実を知るのであります。



隣の席の先輩がベルばらファンだった!


どの仕事も難なくこなし、一級建築士で、身長が高くて、おしゃれで、いつも良い香りがして、お尻が小さくて雑談を持ちかけるなんてとても恐れ多い先輩なのですが

今まで私の行った展覧会の話や資料などに興味を持って話を聞いてくださり

まさに女神だと思いました。

それからというもの、社員旅行で一緒にベルばらカルタを楽しんだり、会社帰りに行ける展覧会は先輩にご同伴いただくようになりました。

マリーアントワネットの誕生日に、ふたりでバラを一輪買ってお祝いもしました。

なんともステキな時間を過ごさせて頂きました。

ベルサイユのばらカルタ

ベルサイユのばらカルタ


朗読CD付きでひとりでも楽しめます。

最後の展覧会で新たな出会い

妊娠8ヵ月の時、横浜でベルサイユのばら展がありました。

連載当時の貴重な原画や、アニメのセル画、宝塚の衣装などベルばらワールドに癒やされ
た後、
最後のお楽しみおみやげコーナーで
ある1冊に出会うのであります。

死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (集英社新書)

ジョジョの奇妙な冒険 の荒木氏の帯から興味を持ちました。


【サンソン】の名前は書籍や展覧会、資料集で幾度となく目にしていたので知っていたのですが
私は彼の事を名前と職業くらいしか知らなかったことに気づいたのです。

この1冊をベルばら展のおみやげに購入しました。

間もなくしてしめが生まれ、この展覧会が直近で最後のものとなりました。



今、サンソンがアツい

マリーアントワネットとルイ16世ファンとしては切ない内容の1冊だったのですが
もっとルイ16世と、マリーアントワネットの首をはねた男
シャルル・アンリ・サンソン
の事が知りたくなりました。

いろいろと調べるうちに、衝撃的な事実を知るのです。




漫画化されとる…!!!

イノサン 1 (ヤングジャンプコミックス)
ヤングジャンプで連載中!

妊婦は即効本屋さんへ行きました。

私が言えたもんじゃありませんが
坂本眞一氏の見事なデッサン力でもはや美術品です。
(漫画にしては芸術的すぎてしめ父は困惑しておりました)
どうやって週刊連載しているのか と思われるほどの描き込みっぷりです。
坂本先生って10人くらいいるのかな…



処刑執行人が主人公なのでグロテスクな描写や、時代背景からくる性描写も露骨ですし、比喩が多く、漫画なので登場人物が現代的に表現されている部分もありますが
私は

こんな漫画が読みたかった!!!

と思いました。

ややネタバレなのですが、

ローズ・ペルタンとデュバリー夫人の下積み時代が描かれていたり、ポンパドゥール夫人があの名言を言ってみたり、セリフの中に有名貴族の名前がちょこちょこ出てきたり、最新刊には首飾り事件のジャンヌの幼少期も登場したりとファンサービス満載であります。

ニコルドオリバ(マリーアントワネットそっくりの娼婦)の登場にも期待しているのですが、さすがに出ませんかね。

坂本氏の狙いはわかりませんが、シャルル・アンリの妹マリーと従者のアンドレが
まるでベルばらの
オスカルとアンドレ
的な雰囲気を醸し出しているので今後どうなっていくか期待です。

それからイジワルで下品に描かれる事の多いデュバリー夫人が、
主人公シャルル・アンリの元カノで、漢(オトコ)を目覚めさせた人物だからか
美しく健気で、強かなとっても魅力的な女性に描かれていることもこの時代のファンには嬉しい事でした。
デュバリー夫人の最期もどう描かれるのか楽しみです。

坂本氏の構想する最終回まで見届けられることを切に願っております。


イノサン
とは
英語で
イノセントのことなのですが、
この作品では
無垢 や 純真
といった意味で登場します。

人間誰しもいろんな面を持って生きていますが
誰にも汚されない変えられない
無垢
な部分が誰にでもひとつはあるのではないでしょうか。

私も自分の
イノサンな部分を早いところはっきりさせて
貫いて生きていきたいものです。

シャルル・アンリ・サンソンの事を知り始めて間もないですが、そんなことを考えさせられました。


しめ母がいろいろ語ってしまいました。

本日も最後までお付き合いありがとうございました。