ゆきしめ成長記

育児・家づくり・いろいろなことを漫画や文章や写真で綴るブログです。

ハウスメーカー・工務店・設計事務所・ひとり親方の違いは?家づくりの依頼先ざっくり解説

注文住宅で家を建てよう!と考えた際に、

あなたはどうしますか?

誰に依頼しますか?

 

施主をした立場と、設計をしたモノの立場でも言えるのは、

家づくりのパートナー選びはとても大切ということ。

 

注文住宅の場合、家をつくってくれた企業とは、(よほどのことがない限り)その家に住んでいる限り、お付き合いが続くことになります。

ですから、自分にあった依頼先をよく見極めて契約したいですね。

 

今回は、ハウスメーカー、工務店、設計事務所、一人親方について、それぞれの特徴やどんな人に向いているか、失敗しないためのポイントをざっくり解説します。

 

なぜハウスメーカー・工務店・設計事務所・一人親方の名前が挙がっているのか…?

 

それは、家づくりの依頼先として主流だからです!

 

それぞれの特徴を知ると、自分に合った依頼先が見えてくるかもしれません。

 

 

ハウスメーカーってなに?


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昨今のハウスメーカーは実に様々な形態がありますが、ここでは

規格化された住宅を取り扱う会社

のことを言います。

 

全てのハウスメーカーにあてはまるわけではありませんが、以下の特徴があります。

 

・大企業が多く、住宅展示場におうちがあるのはハウスメーカーです。

(「〇〇工務店」となっていても、ハウスメーカーです。)

 

・規格からはみ出るほどコストが掛かってしまう

 

・設計の自由度は比較的低い。が、多くの人は満足できる

 

 ・住宅の品質が保たれている(欠陥住宅になりにくい)

 

・『現場見学会』という楽しいバスツアーなどをやってくれる(お弁当付きだったりする)

 

・イメージパンフレットなどコンテンツが豊富なので、会社や、家のことをよく理解できる

 

・地元ならではの風習や土地柄に対する理解度は低い

 

・斜面や狭小地などクセの強い土地は苦手だったりする

 

・倒産のリスクが低い

 

・アフターメンテナンスは関連子会社が担当だったりする

 

 

ハウスメーカーは、どんな人にむいてる?


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一概に言えませんが、大企業に任せる安心感と、ブランド力を求める人はハウスメーカーが向いてます。

 

家を将来的に売ることを考えている人も、ハウスメーカーだと付加価値になることがあるそうです。

 

 

ハウスメーカーへの依頼で失敗しないためには?

 

ハウスメーカーの失敗例で多いのは、「予想よりお金が掛かった!」ということです。

ハウスメーカーに依頼することが決まっている場合は、予算オーバーの原因になるクセの強い土地を買わないようにしましょう。

土地探しから相談に乗ってもらってもいいですね。

 

それから、いろいろ見学して、欲しい住宅の雰囲気に合ったハウスメーカーを選ぶといいでしょう。

 

例えば、北欧風の家が欲しい場合は、北欧風の輸入住宅を手がけるハウスメーカーを選ぶと、用意された規格からはみ出たり、設計に対して不自由さを感じにくくなると思います。

そうすると、ハウスメーカーのデメリットである

規格からはみ出るとお金かかる

設計が比較的不自由

という部分がカバーできますし、自分が欲しい雰囲気の家が建てられますしでWIN-WINな家づくりができるはずです。

 

 

工務店ってなに?f:id:planterplantan:20210131011249j:image

工務店と言われると、工事のおじさんが浮かぶかもしれません。(私だけ?)

私は、かつて工務店に付属した設計事務所に在籍していました。

工務店にもいろいろな形態があるので、一概に言えませんが、工務店とは、工事に携わる業者を総括する会社のことです。

つまり、工事のリーダーになる会社ということです。

だいたい以下のような特徴があります。

 

・地域に根付いている企業が多め

 

・リフォームから官庁工事までいろいろな種類の建築工事を手がける

 

・比較的コストメリットは高い。原価に近い価格だったりする

 

・現場に社長が来たりする

 

・担当者が専務だったりする

 

・ 得意とする工法、不得意とする工法がはっきりしている

 

・設計の自由度は高い が、保守的なデザインになることも

 

・評判や口コミが大切なので、よほどのことがない限り品質や技術力は安心できる

 

・協力会社(職人さん)たちが互いにチェックし合う独自のチームワークにより、質の高い工事が期待できる

 

 ・地域に根付いた会社の場合、土地に対する理解度は高い

 

・クセの強い土地に対応できる

 

 ・経営状況が把握しにくいため、倒産が心配になったりする

 

・アフターメンテナンスの対応が無料だったりする(がっつり掛かることもある。要事前見積)

 

 

工務店は、どんな人にむいてる?


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安く家を建てたい人。家づくりに携わるすべての人との縁のようなものを大切にしたい人。アットホームな家づくりをしたい人は、工務店との家づくりにむいています。

 

 

工務店への依頼で失敗しないためには?

工務店の失敗例で多いのは、「思っていた住宅と違う」ということ。

工務店の家づくりは、比較的、完成イメージなどを表現するコンテンツが少ない場合があります。

イメージがわかない部分や、不明点はどんどん質問して解決することが大切です。

 

また、依頼する工務店の施工例や実績も確認し、デザイン力などもよくチェックしておくといいでしょう。

 

 

 設計事務所ってなに?


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建築物の立案・設計・作図・工事の監理など、建物に関する設計業務を行う建築士の事務所のことです。

 

代表となる建築士ひとりで事務所をかまえていて、アトリエ系の場合もあれば、従事する何人かの建築士がいる会社系の場合もあり、形態は様々です。

 

代表となる建築士の中には建築家と呼ばれる人もいます。

独自のセンスと細やかな気配りから施主に合った住宅を提案してくれます。

 こちらも様々な形態があるので、一概に言えませんが、以下の特徴があります。

 

・建築費用は比較的高価(一般的に、工事総額全体の10%が設計監理費として掛かってくる)

 

・オリジナリティに溢れたデザイン性の高い住宅ができる

 

・狭小地や傾斜地など、クセの強い土地でも住みやすい家を考えてもらえる

 

・クセのある土地は安いので、結果として他の選択肢より安価に済む場合がある

 

・他と比べ物にならないくらい多くの設計図を描いてくれる(一般的な戸建て住宅は~30枚程度に対し、100枚を超えることも)

 

・住宅はひとつの作品となり、雑誌などに特集されることも

 

・作品に住むというステータスを得られる

 

・施工は設計事務所が指名した工務店が行う

 

・現場に張り込んで一日の日当たりや騒音の様子などを観察することも

 

・会社というより、個人に依頼する感覚になるので、担当者に何事もないように健康と安全を願うばかり

 

 

設計事務所店は、どんな人にむいてる?


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デザイン性の高い住宅に住みたい人。予算がたくさんある人。予算がなくてもデザイン性の高い住宅が欲しい人。家づくりをとことんこだわりたい人。家の手入れに手間やお金を掛けて楽しめる人は、設計事務所との家づくりにむいています。

 

 

設計事務所への依頼で失敗しないためには?

設計事務所の家づくりは、失敗が少ないです。

他の選択肢に比べて、打ち合わせの時間が長く、事前にたっぷり検討できるためです。

ただ、前衛的なデザインで、普通の家よりメンテナンスが多めに必要になり、面倒に感じることはあるようです。

 

その他に失敗例として挙げられるのは、「合わない」ということ。

センスや人柄など、打ち合わせをしているうちに「あれ?合わないな?」と違和感があったり、提案内容が納得できなくなったりすることがあるようです。

 

また、設計までは上手くいっても、着工後の工務店とのトラブルが起きることも。

 

設計内容を実現できない、工事管理が疎か、工事の仕上がりに満足できないなど、工務店の力量によって後悔を感じる結果になってしまうこともあります。

 

基本的に設計事務所の工事を手掛ける工務店は、設計事務所の信頼を得得ている「お気に入り」や工務店同士の相見積もりで選ばれることが多いです。

事前にどの工務店に工事を依頼するかを確認できる場合は、工務店の工事実績などをウェブサイトで確認すると安心ですよ。

 

 

一人親方ってなに?


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一人親方とは、その身ひとつで設計・見積・大工工事を行い、工事監督まで行う人のことを言います。

建築士や施工管理技士の資格を持った大工さんがなることが多いです。

 

近年は、一人親方として家づくり一棟を請け負うケースは減少気味なため、普段は住宅メーカーや工務店の下請けで大工工事のみを行っている場合もあります。

 

いろいろな形態があるため、一概に言えませんが、以下のような特徴があります。

・デザインの自由さに制約は無いが、保守的なデザインになりがち(雨漏りや瑕疵に配慮した上でのことなので、その点の心配は少ない)

 

・工事費は原価に限りなく近くなる

 

・それでも驚くほどコスパが良いわけではない

 

・大工工事を自ら行うため、基礎工事直後~内装工事直前まで現場に常駐し、現場管理を行ってくれる

 

・品質や技術力にプライドを持っている親方がほとんど

 

・リフォームの実績がある親方の場合、長年住みやすく、トラブルが起きにくい家づくりを提案してもらえる

 

・会社というより、個人に依頼するかたちになるので、倒産や、不健康やケガによる入院などのトラブルは心配

(住宅保証制度で他の会社が工事を続投してはくれますが)

 

・地域に根付いている企業が多め

 

・ 得意とする工法、不得意とする工法がはっきりしている

 

・工事完了後は、いつでも家のことを相談できる住まいのかかりつけ医のような存在になってくれる

 

 

ひとり親方は、どんな人にむいてる?

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なるべく安く家を建てたい人。家づくりに携わるすべての人との縁のようなものを大切にしたい人。アットホームな家づくりをしたい人、親戚が一人親方の人は、一人親方との家づくりにむいています。

 

 

ひとり親方への依頼で失敗しないためには?

ひとり親方の失敗例で多いのは、「思っていた住宅と違う」ということ。

ひとり親方の家づくりは、比較的、完成イメージなどを表現するコンテンツが少ない場合があります。

イメージがわかない部分や、不明点はどんどん質問して解決することが大切です。

また、親方の人柄にもよりますが、「でえじょうぶだ!」的な雰囲気でプランをごり押しされる場合もあります。

 

譲れない部分、親方の意見を尊重したい部分をハッキリ決めて家づくりに臨むといいでしょう。

 

 

 

ハウスメーカー、工務店、設計事務所、一人親方について、それぞれの特徴やどんな人に向いているか、失敗しないためのポイントを解説しました。

本文中に出てくる画像は全てイメージ図なので、参考程度に眺めてください。

 

どの会社も、いろいろな思いを持って、いろいろな形態で家づくりをしています。

そんな思いもくみ取りつつ、自分にあったパートナー選びができるといいですね!

 

 

今回も最後までありがとうございました!