産後の恨みは一生。ガルガル期を乗り越えるためのポイントと行動
ガルガル期ってご存知ですか?
ガルガル期とは、マイナビウーマンさんのアンケートを参照すると、産後の約33%の母親が経験する精神的に不安定な時期のこと。
私も、ガルガルまではしませんでしたが、普段イラっとしないことでイラっとしてみたり、もやもやと悩んだりしたことがありました。
今回は、ガルガル期とは何なの?ということから、ガルガル期あるあるをお伝えします。
出産してから、なんだか思考が攻撃的でつらいというお母さん。
産後の妻が攻撃的でつらいという八方ふさがりのお父さん。
産後の娘(嫁)が攻撃的で心配というババやジジ。
はぜひ見てみてください。
ちょっと気持ちが軽くなるかもしれません。
ガルガル期をもうちょっと詳しく
ガルガル期とは、動物のお母さんが子どもを守ろうとして「ガルルルル」となる様子を、人間のお母さんに重ねて、近年できた俗語です。
出産間もなくから、感情の起伏が激しくなって周囲に攻撃的になること。
または表に出さなくても攻撃的な思想を持つこととされています。
(産後間もなくから産後3か月くらいでおさまるようです。(私調べ))
産後の精神的に不安定な時期と書きましたが、
産後の母親は以下のような状況下なわけですから、精神的に不安定になるのは当然ですよね。
・「子どもの誕生」というとても大きな環境変化による不安
・産後のめまぐるしいホルモンバランスの変化
・慣れない育児による疲労(1人目はもちろん、1人が2人になる。2人が3人になることも大変なことです)
・寝不足による疲労
これで精神が安定していたら逆にすごいです。
この精神の不安定が、攻撃的な思想や言動になってしまうのがガルガル期。
そう考えると、一時的なものなので、重く考えない方がよいことがわかりますね。
ガルガル期あるあるベスト8
ガルガル期にとってしまった言動、思想は黒歴史になりがちですが、あえてここに「ベスト8」と題して晒すことにします。
皆でわかちあえれば幸いです。
ガルガル①赤ちゃんの感想で一喜一憂
赤ちゃんを見ると、みんな気をつかいつついろいろな感想を述べることになります。
「可愛い」
「きれいな子だね」
なんて無難な感想は喜ぶのですが、
「目が片方だけ二重だね」
「つむじが二つあるんだね」
「こんなところにほくろがある」
なんてことを言われるとガルガル琴線に引っかかったりします。
クセのある感想は言わないように気をつけましょう。
ガルガル②産んだのは私ですけど?
「夫に似てる」「夫の親戚に似てる」という発言はガルガル琴線に触れることがあるようです。
似ていなくても似ているところを探して、「似ている」と言い切った姑さんをいつまでも恨んでしまうこともあるようで。
父親サイドのみなさんは、くれぐれもお気をつけて。
みんな赤ちゃんを愛するあまりのいざこざですね。
ガルガル③いや、返せよ
赤ちゃんってかわいいですよね。
抱っこするとずっと抱っこしたくなっちゃう。
でも、それがガルガル琴線に触れることも。
「赤ちゃんを取られるのでは」
とそんなわけはなくても、思ってしまい、不安になる母親もいます。
間違っても「連れて帰っちゃおうかな~」なんて言わないようにね!
赤ちゃんがかわいすぎると言いたくなるけどね!
わかるけど!
ガルガル④服の差し入れプレッシャー
洋服の差し入れや、お古ってありがたいですね。
でも、ガルガル期だと、そう思えなくなってしまうことも。
プレッシャーに感じてしまうこともあるようです。
服をもらいすぎて、自分で買うことができず、「あの頃の服買いたかったな」なんて後悔を引きずることも。
負けじと自分で買えばいいのに。
どこか引っかかって買えない。
それがガルガル期の難しさでもあります。
ガルガル⑤アドバイスしてくんな
現代は情報に溢れています。
現代の母親のほとんどが、出産や育児について調べまくります。
そして、たくさんの情報を得ています。
中には全知全能みたいな気持ちになっている人もいますね。
そんな中でがガルガル期を迎えると、アドバイスしてくる人に噛みつくことも。
長女しめの時、授乳の指導をしてくれる助産師さんに「わかってますからぁあ!!」と噛みついている人がいました。
相当なにか思い詰めていたのか、その助産師さんが気に入らなかったのか、何かあったのか。何かあったんでしょうね、きっと。
新米ママには、いろいろ教えたくなっちゃいますよね。
とりあえず、余程のことがない限り、温かい目で見守って、聞かれるまで待った方がいいかもしれません。
ガルガル⑥心配の電話ってどういうこと?
赤ちゃんの育児中、ひどく寝不足になると、どんな隙間時間でもいいから眠りたいものです。
そんな中、一本の電話。
夫からだ、どうしたんだろう。
寝いけど。
「もしもし、どうしたの?」
「いや、どうしてるかなって思って」
「なにが?」
「ママと赤ちゃん、どうしてるかなって思って」
あなたは、この電話にきゅんとしますか?イラっとしますか?
「私がそんなに信用できないってこと?!」
…とガルガル琴線に引っかかることもありますよ。
電話のタイミングも難しいと心得ましょう。
ガルガル⑦母乳?ミルク?
赤ちゃんを連れている人に聞きがちな質問。
「母乳?ミルク?」
ガルガル期真っ最中は、「だったら何?」と返したくなる質問ですね。
私も最近、この質問を聞く真意がわかってきたのですが、
ただ
どっちなんだろうな~
と思って聞くんですよね。
母乳でも、ミルクでも、同じくらい大変なことがあるから話も広がるし…と思うんですよね。
お年寄りの場合、昔は母乳が出ないと大変だったから…という背景から、「母乳」という返答を聞いてホッとしたいのかもしれません。
(「ミルク」でも、「今はいいミルクがあるからいいわね…」と話しを広げられますしね)
昔、母に「私って母乳で育ったの?ミルクで育ったの?」と聞いたことがありました。
今思うと、
産後8年くらい経ってるけど、まだガルガル期じゃん!!!
な事件でした。
でも、その後にフォローしてくれました。
(聞いたときたぶんイライラしてたんだろうな)
母も若かったな。
怖かった~。
っていうかよほど根に持ってたんだな。
ガルガル期の母親は、よかれと思った質問も気にかかってしまうことがあります。
覚えておきましょう!
ガルガル⑧人が来ることに嫌悪感
赤ちゃんが産まれると、人集まりがち。
しかし、赤ちゃんの衛生状況が気になって、人が近寄ってくることにガルガルするお母さんは多いです。
逆に見せたがりのお母さんもいますけどね。(私のことですね)
招待される時をジッと待つのが賢者の選択と言えよう。
ガルガル⑨いや、まだ産後間もねえだろが
産後間もなく次の子の話をしてくる輩がいますね。
「2人目はさあ…」
「次も女の子かな~」
「次の子はあなたに似るといいね」
これは本当に危ない。
これは温厚な私(自分で言うな)でもガルガル琴線に触れた案件です。
いや、夫と実母と祖母が言ってきたんですけどね。
いやいやと。
今産んだばかりだぞと。
産後間もない人に次の出産の話はすべきではありません。
産後間もなくは、たくさん労う時期です。
妊娠中の人にも、次の妊娠の話はあんまりするなよ!
約束だぞ!!!!
みなさん、今日はこれだけ覚えて帰ってください。(覚えること多いな)
(趣旨がズレました。すみません)
ガルガル期の本当に怖いはなし
ガルガル期は、ガルガルしている時も怖いですが、そんなのは序の口。
本当に怖いのは根に持つということ。
私の祖母も、母も、義母も、みんな妊娠中や、赤ちゃんを育てていた頃のガルガルエピソードを持っていて、私に教えてくれました。
考えてみてください。
80代のおばあさんが、孫に60年くらい前のガルガルエピソードを語る姿を。
怖い反面、なんだか脈々と受け継がれることの美しさも感じますね。
私も普段は温厚なのですが(自分で言うな)、根に持っているのはやはり妊娠中~
産後間もない頃に言われたこと。
されたこと。
多分ずーーーーーっと覚えていると思います。
これがガルガル期の本当に怖いはなし。
ガルガル期は一過性のものですが、ガルガルした内容は鮮明に思い出せてしまう。
産後の恨みは一生とは、よく言いますよね。
ガルガル期のためにできる3つのこと
ガルガル期、辛いですね。
母親自身は、本当の自分ではなくなってしまっている感覚があると思います。
周囲の人も困惑するでしょう。
そんな辛い時期に、できる3つのことをお伝えしたいと思います。
①とにかく回復する
産後の母親は本当に疲れています。
一見元気そうなお母さんでも、身体は確実に疲れています。
心身ともに疲れている場合もあるし、とにかく疲れていて当然なのです。
ガルガル期を少しでも早く終わらせるために、お母さんは周囲にどんどん頼って、身体を回復させましょう。
周りの人は回復のサポートをしてあげましょう。
②自分を責めない
ガルガル期である旨を理解し、受け止めましょう。
攻撃的になってしまうのは、仕方がないことなのです。
誰も悪くありません。
攻撃されている方の人も、自分を責めないでください。
誰も悪くないのですから。
全ては一時的なもの!
と、とりあえず割り切るだけで、心が軽くなるはずです。
③理解する
ガルガルしちゃってるな…と思ったら、話してみましょう。
今は産後なので、仕方がないことのようだ。
一過性のものなので、一緒に乗り越えてほしい。
ガルガル期を一緒に理解して、協力して乗り越えるスタンスに切り替えれば、
産後クライシスも免れるでしょう。
最近は良い冊子などもありますので、妊娠中から周囲の人と一緒に勉強しておくこともおすすめです!
ガルガル期についてお伝えしました。
大切なのは、皆で理解して乗り越えること。
産後間もなくというのは、普通の状態ではありません。
産後の恨みは一生なんて言葉もありますが、産後の感謝は永遠でもあると思います。
支えてくれた人、寄り添ってくれた言葉、嬉しいお気遣い、私はどれもずーっと忘れません。
赤ちゃんの誕生によって、たくさんの家族が良い風に変化しますように。
そんな願いを込めて書きました。
最後までありがとうございました!