ゆきしめ成長記

育児・家づくり・いろいろなことを漫画や文章や写真で綴るブログです。

自由保育ってどうなの?4年目でわかったメリットとデメリット

幼稚園選びの基準は、その家庭によってさまざまですね。

 

幼稚園を決める代表的な理由をザッと書いてみますと…

 

近い

給食?お弁当?

延長保育対応

教育内容(小学校受験に強い、信仰心など)

習い事提携

教育スタイル(一斉保育・自由保育など)

 

…といったところではないでしょうか。

 

わが家の長女しめと、次女なっつは自由保育と呼ばれるタイプの幼稚園へ通っています(しめは卒園しました。なっつは現役)。

 

当初、選んだ理由は近い、習い事提携が充実している。

ですが、通わせてみてから自由保育の奥深さに気づかされることになったのでした。

 

今回は、自由保育とは?一斉保育とは?ということから、通わせて4年目でわかった自由保育の幼稚園のメリット・デメリット、自由保育の幼稚園ってぶっちゃけどうなの?ということをお伝えしたいと思います。

(長いです!!!!)

 

 

自由保育とは?一斉保育とは?

はじめに、自由保育と一斉保育の違いを確認しましょう。

(自由保育の方が身近なので、贔屓の文になっていたらごめんなさい。)

 

 

自由保育とは?


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自由保育とは、子ども自身が考えて、自ら遊ぶことを促すスタイルの保育のことです。

 

クラス分けがある場合と無い場合がありますが、分けられていても、自由保育の場合には全園児が分けられることなく、入りまじって遊ぶことになります。

 

じゃあ先生はなにしてんの?!

ヒマそうじゃん!?!?

 

という気がしますが、先生は子どもがいろいろな遊びをできるように、遊びを発展させられるように、環境を整え、見守っています。

 

我々が通っている園では、担任を持っていない先生が、露店のようにあらゆる場所で特別な遊びのブースを作って、子供たちを待ち構えているようです。


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その他にも、先生はトラブル解決や、遊びの発展を促すため、必要に応じた声掛けも行っています。

 

 

一斉保育(認定保育)とは?


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一斉保育とは、先生が園児に対して「どんなことを学んでほしいか」明確なねらいを決めて、計画した内容から行う保育のことです。

 

学校のイメージと重なりますね!

数字、リトミック、文字、製作、体操など、

年齢に合わせた教育が行われます。

 

場所、時間、環境、求める子どもの姿などが計画され、クラスやグループで活動することが多いです。

 

それぞれの特徴をお伝えしましたが、

きっちり一斉保育だけ!自由保育だけ!としている園は少ないです。

時間によってバランスよく一斉保育の時間と自由保育の時間が分けられている場合が多いです。

 

 

4年目でわかった自由保育のメリット、デメリット

我々が通っている園は、基本的に幼稚園に行くと、動きやすい格好に着替えてお昼の時間まで遊びます。

 

お昼ご飯を食べたら、また迎えの時間まで遊びます。

 

そんな毎日の中で、避難訓練や行事に対する取り組みや、週1回の体操教室がありますが、基本的に自由に過ごします。

 

そんな感じの自由保育主体の幼稚園に通わせてみて感じたメリット・デメリットについてお伝えします。

 

 

自由保育のデメリット8連発!

私が感じたデメリットです。

 

①先生がトラブルに気づかないことがある

ベテランの先生やデキる先生は目をギランギランにしてトラブルを察知してくれますが、新卒の先生や、ぽーっとしている先生は、トラブルに気づかないことも。

 

しめも、年中の時に毎日「まーくんにぶたれた」「きょうはまーくんにけられた、、」とアザを作って帰ってきたことがありましたが、担任の先生は私からの相談で認知していました。

いろいろな子が入りまじって遊ぶ環境では、トラブルはつきもの。

先生も、リアルタイムで全てを認知するのは難しいようです。

 

園見学の際には、先生がどの様に見守っているか?トラブル解決のためにどう手助けするか?などを確認するといいかもしれません。

 

 

②「なにをしたらいいかわからない」という行き渋りがある

着替えたら、即、野に放たれる自由保育の環境に慣れるまでは、「なにをしたらいいかわからない」ということになるのは当然のことでしょう。

まだ幼稚園に慣れていない年少の頃や、学期はじめに多い行き渋りでした。

 

朝、この理由で行き渋りされた際には「先生に何したらいいか一緒に聞きに行こう?」と言って、なんとか登園していました。

 

 

③幼稚園で文字や数は覚えないと思った方がいい


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文字や数字、時計の読み方なんてものは、基本的に教えてもらえません。

ただ、興味を持った子は教えてもらえるようです。

しめとなっつは、「ママと友だちに手紙を書きたいから」という理由で幼稚園から文字を覚えていましたが、書き順はめちゃくちゃ。

でも、小学校に上がると難なく文字や算数を覚えました。

 

小学校で学ぶなんて遅い!と思う方は自由保育主体の幼稚園はやめておいた方が無難です。

 

あらかじめ、説明会などでどの程度教えてもらえるか確認すると安心ですね!

 

 

④決まった子とばかり遊ぶ

仲良しグループができると、その子達とばかりつるむようになり、世界が狭くなります。

 

逆に1人で遊ぶのが楽しい子は、1人で遊んでばかり。

 

それぞれ好きに過ごしているわけなので、先生たちも特段トラブルがなければそのまま見守ります。

 

ただ、先生としては他の友だちと遊べるようになってもらいたいので、いいきっかけがあれば声掛けをしたりするようです。

 

 

⑤病気がまん延しやすい

小さい子どもって、めちゃくちゃですよね。喋るとき顔近いし。

すごい触るし。

インフルエンザや風邪がめちゃくちゃ流行ります。

自由保育の園は、クラスの仕切りを取っ払っているため、流行病がまん延します。

1度流行るとあまり止められません。

先生たち、頑張れ…!!

 

 

⑥小学校で苦労する子がちらほら

自由保育で育ってきた子たちは、時間とやる事がきっちり決められている小学校生活が始まると、なかなか順応できないことがあるようです。

 

うちのしめもそうで、不登校気味になったことも。

11月頃からようやく慣れて、行けるようになりました。

同じ幼稚園の子で、図書室通学をして、なんとか軌道に乗った子や、しめと同様に不登校気味になってしまった子も聞きました。

小学校の先生たちのサポートも手厚く、2年生を目前にして、みんな元気に通学できるようになりました。

 

「学校ってつまらない」

「学校は自由に遊べない」

 

当然のことですよね。

彼らにとっては幼稚園との差がショックだったようです。

 

自由保育の園は、小学校とどのように連絡を取り合っているか?確認しておくと安心ですよ。

 

 

⑦親が焦る

幼稚園でお勉強しないので、他の幼稚園に通う子が字を読めたり、賢い仕草を見たり、クオリティの高いお遊戯を見ると、親は焦ったりします。


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インチキ英語を喋ったり、数が数えられなかったり、お遊戯会も決して出来栄えはいいものではありません(私はとても感動しますが)。

製作活動も強制ではないので、作品展の出品数も個人差があります。

出品数が少ない親御さんは焦るかも。

 

焦る気持ちはひとまず「好きなことを極めてるのね!」とガマンするか、習い事でカバーするのがおすすめです。

 

 

⑧反対意見がつらい

お隣の幼稚園が小学校受験に強い一斉保育の人気幼稚園なのですが、そこのママと公園でお話しすると、自由保育を否定されることも。(動物園状態とか。学校で絶対苦労するとか。)

また、自由保育の方針をよく理解せずに入園した保護者から、反対意見を聞くことも。f:id:planterplantan:20210124153544j:image

反対意見はちらほら耳にしますが、子どもと先生を信じてこれからも頑張ります。

 

 

自由保育のメリット5連発!

良いところもお伝えしましょう!!

 

①遊びを発展させるのが上手くなる

子どもって遊び上手ですよね。

遊びのプロか?!と思えるくらい、どこでも何でも遊ぶ子がいますが、うちの子たちについては、遊びを見つけるのは少々苦手。

ただ、一度遊び始めるとどんどん世界やアイデアが浮かんで、発展させる力は素晴らしいものがあると思います。

 

 

②好きなことを極めてくる

好きなことばかりやってくるので、同じ作品ばかり持って帰って来たりします。

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↑アイス作りにはまった週の作品(なっつ作)


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↑毛糸でぐるぐるする工作にはまった時(なっつ作)

 

「またこれ作ったの?!」

と思ったりもしますが、好きなことを見つけられるってステキなことですよね。


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※ダメなテープ…クラフトテープ

※みどりのテープ…養生テープのこと

なっつは工作が大好きなので、テープやのりに詳しくなりました。

 

 

③いろいろな先生と関われる

担任の先生だけではなく、幼稚園中の先生みんなに見守ってもらうことになるため、子も先生全員の名前を覚えてきます。

親子共に幼稚園に愛着がわきやすくなりますね。

 

 

④行事のたび大きな成長を感じる

うちの園は、5年前くらいから自由保育主体になりました。

5年以上前を知る先輩ママによると、行事のクオリティはとても下がったそうです。

 

最近の行事は、園児が「やりたい」と言ったこと、園児のアイデアを元に園児達が中心になって作り上げています。

それは大人の保育のプロである先生が考えたものと比べると、劣るでしょう。

 

先生たちは、行事が完成するまでの園児達の試行錯誤の様子や、取り組みを手紙などで伝えてくれます。

背景を知った上で行事に参加すると、感動も2倍!

 

行事が終わるたび、ただ「行事に参加した」のではなく「行事をつくりあげて、成し遂げた」子供達はとても成長しているのです。

 

そう、アツく感じるのです。

 

 

⑤トラブルを自分で解決する力がつく

お友だちに叩かれたり。

傷つくことを言われたり。

姉妹2人とも、何度かそんなトラブルに見舞われました。

 

「お友だちから傷つくことを言われて、落ち込んでいた」と先生から報告を受けた日、なっつはと言うと

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しめも、幼稚園中は何度かトラブルに遭いました。

卒園し、小学生になり、クラスに少しいじわるっぽい子がいました。

 

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帰ってきて、どんよりしているので声を掛けてみると、ぽろぽろ泣き出してしまい、私もビックリ。

相談を聞いて、私も担任の先生に相談したり。

結局、「先生もママもカナちゃんには何も言わないで」というしめの気持ちを尊重して、見守りを強化するのみの対応をしました。

 

(先生はクラス全体に「無視や仲間はずれはよくない」という声かけをしてくれました)

 

しばらく辛い日々でしたが、最近は…f:id:planterplantan:20210124154059j:image

 

 

「まぁ、そういうことするヤツもいるわな」

という結論に至ったようです。

 

トラブルは何度となくありましたが、都度、自分で乗り越えているのを感じます。

 

自由保育で育つと、幼いうちからトラブルは人一倍経験するでしょう。

 

トラブルは親にとってもイヤなものですが、子どもたちはその中でちゃんと成長しているのを感じます。

 

 

⑥突発行事が楽しそう

幼稚園の行事と言えば、運動会、お遊戯会、作品展ですが、自由保育の幼稚園では、遊びにムーヴメントが起きて行事に発展することがあります。

 

我々が通っている幼稚園で、遊びのムーヴメントが行事になった例は以下のものがあります。

・祭り

・映画館ごっこ

・ダンスフェス

・フルーツフェス

・相撲大会

・年長バンド

 

名前だけだと???ですが、解説は割愛させていただきます。(ご想像にお任せします)

 

中でも、年長バンドは私も楽器をかついでママ友と参加してきました。(年長さんのエアバンドに音をつける仕事です)

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ほわほわさせやがって!

といった感じでとても癒されて帰ってきました。

青春を感じました。

すごく楽しかったです。

 

型にとらわれず、突発的なムーブメントを行事というかたちにしてしまうパワーは、自由保育ならではだなぁと思いました。

 

 

ぶっちゃけどうなの?自由保育?

 

私は好きです。

 

かくいう私も3年保育で行っていた幼稚園が自由保育でした。

今の自由保育に比べたら、かなりの野放し具合だったかも。

 

ただ、たくさんのことを経験させてもらい、たくさんのものを作り上げた記憶があります。

なので、小学校低学年の頃から「幼稚園であんなにすごいことしたんだから、こんなのへっちゃら!ふふん!」と妙な自信がある人でした。

 

いろいろ書きましたが、自由保育も、一斉保育も、幼稚園も保育園も、どんな大人になるか?なんてことはあまり影響はないと思います。


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社会に出て、こんなシーンないですよね…?

 

ただ、今をできる限りの最高の環境にすることで、毎日は楽しくなります。

 

そのために親がしてあげられるのは、その子に合った幼稚園の環境を見極めること。

 

考えてみてください。

 

外遊びが大好きでとても活発な子が、一斉保育の環境で座っていられず、毎日怒られていたら…?

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みんなと一緒に活動するのが好きな子が、自由保育の環境で、周りになじめず、先生に助けも求められず、毎日ひとりぼっちでいたら…?

 

どちらも、数ヶ月通えば環境に慣れるでしょう。

でも、もしかしたら環境に否定されることで、「自分なんて…」と思ってしまうかもしれません。

 

環境に慣れることで、本当のその子らしさはついばまれることになるのかもしれません。 

 

でもでも、自分に合わなかった環境という逆境を乗り越える良い経験になるのかも。

 

うーん難しい。

正解はわかりませんね!

 

近いから。習い事提携してて月謝が安くなるから。という理由で幼稚園を選んだ私ですが、自由保育についていろいろ書きました_(._.)_

子育て中の皆さまが良い幼稚園に巡り会えますように…

 

そんな願いをこめて。

最後までありがとうございました。