ゆきしめ成長記

育児・家づくり・いろいろなことを漫画や文章や写真で綴るブログです。

わが子の産声に会いたい。賑わう陣痛室で聞き耳を立てる吾。【なかなか産まれない・番外編】

(入院初日 夜の出来事です)
 

消灯してから

新入りさんのお産は進み、
私も盗み聞きしながら勝手に
手に汗握っていました。
 
 
もう新入りさんがここに来てから12時間くらい経つよな……
夕飯も痛くて食べられなかったみたいだし
よく頑張ってるな……
がんばれ!がんばれ新入りさん!
 
 
 
 
はっ……!!
 
 
 
明日は我が身……!
私もこんなに大変な一日を迎えるのか?!?!
 
 
早く寝なくては!!
 
なんて思いつつも気になって眠れず、
勝手に応援を続けていました。
 
 
どうやら内診をしているよう。
そして
「あっ、分娩室へ行きましょう」
 
と焦るような声が。
 
 
子宮口が全開になったようで
ご主人に支えられながら分娩室へ行く音を聞いていました。
 
歩かされるので大変そう。
新入りさんが立てず、
へたり込みそうな様子が音から感じられます。
 
 
分娩室の中の音も少し聞こえるのですが、
分娩台に乗るのも一苦労な様子。
 
新入りさんが分娩室に入り
30分も経ちませんでした。
夜12時頃ついにその時が来ました。
 
 
 
 
 
産まれた~!
 
産声を聞いたのは初めてです。
ふにゃふにゃで、軽くて、本当にかわいい声なんですね。
 
ばんざーい!
 
涙が止まりませんでした。
勝手に応援して、
勝手に感動させてもらいました。
 
 
満ちたりた気分で眠りにおちると
尿意で目覚めました。
 
トイレへ行こうと外に出ると、
ちょうど
旦那さんに付き添われた妊婦さんが入って来ました。
 
妊婦さん「フー、ちょっと待って」
 
 
入り口目前で一旦止まります。
旦那さんも体を支えたまま止まります。
 
 
妊婦さん「フーーーー、
フーーーー、」
 
大きく息を吐いていました。
どうやら陣痛がきているようです。
 
 
私は邪魔になるといけないので
ひとまず引っ込みます。
 
 
妊婦さん「……よし、大丈夫。」
旦那さん「わかった」
 
 
そう言って部屋に入ってきました。
トイレ前のベッドで説明をうけ、着がえているようでした。
 
 
その隙に私はトイレへ。
 
 
 
できるだけ速やかに済ませ
速やかにベッドへ戻りました。
 
 
聴き耳をたてていると
どうやらこれから内診を始めるようです。
 
 
 
 
「あ、いいですね!分娩室行きましょう」
 
 
妊婦さん「わかりました」
 
 
カーテンを開けて、スッスッと歩く音。
分娩室へ入っていったようです。
 
 
その落ち着きと、
どっしりと構えられた雰囲気に
圧倒されていると
また、すぐに
産声が聞こえてきました
 
 
新入りさんの赤ちゃんとは全く違う、
それでもやはり可愛くて感動的な産声でした。
 
また私は涙するのでした。
 
 
お家でさぞ痛みに耐えられたのだろうか…
 
この部屋に30分もいませんでした。
 
 
それにしても貴重な盗み聞きをさせてもらいました。
 
 
私たちのお産はどんな風になるんだろうね
明日は頑張ろうね
 
 
なんてお腹に話し掛けて
またひとりになった陣痛室で
眠りにおちるのでした。
 
 
 
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